天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)

鳥居禮「天の岩戸開き」

全ての生命の源である太陽をつかさどり、神々の世界・高天原(たかまのはら)を統治される女神です。
日本の国土をお作りになられた伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、
筑紫国の阿波岐原の清流で身を清められた際に、その左目からご誕生されました。

天照皇大神さまは皇室のご祖先であり、日本人の総氏神とされます。
また我々の祖先に稲穂をお授け下さり、お米を主食とするように定められました。

いにしえに武蔵国の国司が勅(天皇の命令)を奉じ、
伊勢の神宮より大神さまの分霊をこの地に勧請したと伝わっています。

明治三年旧暦四月に現在の鎮座地へ遷座し、伊勢山皇大神宮の御祭神としてお祀りされ、
横浜の総鎮守また横浜港の守り神となられました。

さらに明治三年旧暦十二月には、伊勢の神宮の勧請を受けた由緒によって、
明治政府から神奈川県宗社(神奈川県の総氏神)に定められました。
現在では関東のお伊勢さまとして、広く崇敬を集めています。